前回のEDAC-5に続き、試聴した感想です。
今回は、アンプ。
アンプは信号を増幅する装置ですが、オーディオにおいては単なる増幅だけでなく音の傾向も大きく変えてくれるもののようです。
アンプも含め、DAC、スピーカー等、オーディオを構成する装置は出てくる音にいろんな影響を与えます。この装置の組み合わせで音がころころ変わるので求める音を追求するのは至難の業です。
できれば、音決めに関わる装置は少ないほうがいい、と願う今日この頃です。
PM-13S1 → EPWS-6V
さて、借りたアンプの感想です。あくまで主観ですのでなんとなくご覧ください。
出音ですが、とにかく素直な音です。なにが素直かは難しいですが、今使ってるPM-13S1はメーカー色がありそれが魅力だったりします。
大雑把な言い方をすると、PM-13S1からメーカー色を削ぎ落とし、パワフルにした感じがEPWS-6Vの第一印象でした。
PM-13S1はもうないので、いまはこの辺ですかね。そのままの信号をダイナミックに出力する
PM-13S1は力強いながらもどこか優しくEPWS-6Vに比べて静かな音です。
対して、EPWS-6Vは力強く少し荒い感じも受けますが真っ直ぐです。不思議とスピード感が増し、特に低音のスピードアップを感じました。さらに、音の押し出しというかダイナミック感が絶妙です。迫力あるけどうるさくないなんとも言えない心地良さがあります。
スピーカーとの相性は?
うちのスピーカー(ベビグラSE)との相性ですが、ベビグラSEにはPM-13S1のほうが合う気がします。
どちらかというと美音系のこのスピーカーは響きが魅力で、エモく、原音再生とは違った雰囲気を醸し出すスピーカー。脚色なく、スピード感が増すこのアンプよりも、色付けのあるPM-13S1のほうが音が活きる感じがしました。このスピーカーに限ってはPM-13S1の方が私好みのようです。
が、これはアンプをいまのシステムから置き換えただけの感想。
DACをEDAC-5に変えれば、EPWS-6Vの方が良いです。EDAC-5の緻密な余韻がアンプのダイナミック感に合い、スピーカーがそれをうまく表現してくれるようになります。
今回は更新を見送るつもりですが、EPWS-6VとPM-13S1どちらか一方を選べるならEPWS-6Vを選ぶと思います。
色んなDACやスピーカーとの相性を考えると、「真っ直ぐな音」は主張が少なく、将来的にも音の傾向を他の機器に委ねやすいのでややこしくありません。
あと、嬉しいのはこの大きさ。並べるとPM-13S1の10分の1くらいに感じます。
さらに、価格は4分の1と。
うらやましい。(笑)

別のオーディオシステムでは?
サブシステムでも試しました。こちらはB&WのCM-1でモニター的なスピーカー。
こちらではEPWS-6Vの威力が発揮されます。鳴らしにくいCM-1も難なく鳴らし、DACの素性をダイレクトに反映してくれます。これによりDACをメインに音の傾向が決まるので、とてもわかりやすいシステムになります。
まとめ
メーカーのご厚意でDACとアンプを試聴することができました。
以前よりこのメーカーのDAC(EDAC-3)を使っていて、出てくる音は気に入っていました。今回借りた両機も好みの傾向はそのままに、違った可能性を感じられる素晴らしいものだと思感じました。
さらに、いま使っているメインシステムの魅力も再確認できてとっても良かったです。
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